明るさ・コントラストでくっきりと


明るさ・コントラストでくっきりと

光と影のコントラスト

光と影のコントラスト 強い光の下では濃い影ができます。光と影、明るいところと暗いところの差のことを「コントラスト」と言います。明るいところがより白に近く、暗いところがより黒に近い写真のことを「コントラストが高い」などと表現します。

コントラストの変化のさまざま

コントラストが低いと写真全体が暗くどんよりとした印象になりがちです。その代わり、全体の凹凸が少なく滑らかな印象になります。自然な感じを出したい時や、落ち着いた感じを出したい時にはコントラストを低く設定するとよいでしょう。
一方、コントラストが高い写真はインパクトの強い印象を与えます。荒れた海の白い波や、雲間から差す光、夕日に浮かび上がるシルエットなど、よりくっきりはっきりしたイメージの写真を撮りたい時はコントラストを高く設定するとキレイに見えます。
しかし、逆光のように、コントラストが強すぎることで写真の良さが損なわれる場合もあります。特に顔写真などはあまり陰が濃くできないほうが肌がキレイに見え、自然な印象になります。撮影時にコントラストを弱くしたい時は白い画用紙やハンカチなどをひざに載せるか、手でもつなどして光を拡散しましょう。プロカメラマンもよく使う「レフ板」と同じ効果が期待できます。

人気の写真加工とコントラストの関係

人気の写真加工とコントラストの関係 写真アプリでも明るさ・コントラストが手軽に調整できます。特に最近人気なのが「ハイキー」と呼ばれる明るさを高く設定した写真です。写真全体の露出を上げることでわざと写真を白飛びさせ、イノセントな印象を与えることができます。鮮やかな花の色を表現したり、肌の滑らかさや凹凸などを出したい時によく使われている手法です。
写真の印象を大きく左右する明るさ・コントラスト。この設定を変えるだけで、ずいぶんと雰囲気が変わります。美しく幻想的な感じの写真になったり、映画のワンシーンのような渋い印象の写真になったりしますよ。是非試してみて下さい。